資産形成とリスク軽減の戦略
資産形成とリスク軽減の戦略
中古ワンルームマンション投資
2017年に6部屋、1億2570万円で購入したワンルームマンションは、翌年に2000万円の部屋を追加購入し、総額1億4570万円に増加しました。自己資金投入額は660万円に諸費用1031万円を加えた額です。物件からの償却前利益は年間350~380万円であり、物件総額からの利回りは2.6%程度ですが、自己資金からの利回りは35%を超え、2020年には118.58%と、4年で自己資金以上の利益を達成しています。
最初の6部屋の自己資金を440万円で計算すると利回りは3.5%程度、諸費用を含めても6.1%です。自己資金を多く投入する必要があった物件を購入したため利回りが高くなっていますが、標準的な物件であれば自己資金は60万円程度で済んだ可能性もあります。
ワンルームマンション投資開始時の純資産額は、所有マンションの評価額を含めて2000万円程度でしたが、2020年末には4600万円まで増加しました。レバレッジをかけたことで純資産の増加速度が速まり、投資リスクが早期に低下しました。翌年に退職金を受け取ったことで純資産額が大幅に増加し、早期に1億円に到達する見込みです。
キャッシュフローが出にくいとされるワンルームマンション投資ですが、購入から6年目の1月を迎えると長期譲渡所得に切り替わるため、売却による現金回収が可能になります。現金回収が可能になれば、資産の組み換えも容易になり、個別物件からJ-REITへの分散投資も可能になります。高齢になるにつれて個別不動産投資のリスクを軽減するため、不動産投資信託への乗り換えは、資産の取り崩しを検討する上で有効だと考えています。
5000万円から1億円程度までの資産形成には、リスクを取りつつレバレッジを有効活用し、徐々にリスクを軽減していく戦略が有効です。蓄積した資産を活用するためには、60歳以降に新たな資産運用スタイルへの変更が必要となります。
ワンルームマンション投資では、繰り上げ返済を進めて家賃収入を手元に残すのが一般的ですが、完済には時間や多額の資金が必要です。繰り上げ返済ではなく、異なる方法で老後資金を確保したいと考えています。
リタイアを見据えた資産運用の多角的な視点
経済的な視点
レバレッジ効果の最大化:
自己資金に対する高い利回りは、レバレッジ効果を最大限に活用した結果です。早期の資産増加は、退職後のキャッシュフローを安定させ、経済的な不安を軽減します。
資産の流動性と多様性:
個別物件からJ-REITへの移行は、資産の流動性を高め、多様な収益源を確保する戦略です。これにより、市場の変動リスクを分散し、安定した老後資金を確保できます。
長期的な視点での資産形成:
繰り上げ返済に頼らず、売却益やJ-REITからの収益を老後資金とする戦略は、長期的な視点に立った資産形成です。これにより、現役時代の資産を最大限に活用し、豊かな老後生活を送ることが可能になります。
社会的な視点
高齢期の資産管理の簡素化:
個別不動産の管理は高齢になるにつれて負担が増大しますが、J-REITへの移行は管理負担を軽減し、より快適な老後生活を支援します。
社会情勢の変化への適応:
不動産市場は社会情勢や経済状況によって変動しますが、J-REITへの分散投資は市場リスクを軽減し、安定した収益を確保します。
次世代への資産承継:
J-REITは株式と同様に相続が容易であり、次世代への資産承継をスムーズに行うことができます。
感情的な視点
精神的な安定:
安定したキャッシュフローと多様な資産構成は、精神的な安定をもたらし、ゆとりある老後生活を送るための基盤となります。
将来への安心感:
レバレッジを活用した早期の資産形成と、計画的な資産の組み換えは、将来への安心感を高めます。
自己実現の追求:
経済的な安定は、趣味や旅行など、自己実現のための活動を支援し、充実した老後生活を送ることを可能にします。
読者の視点に立った情報の提供
この記事では、中古ワンルームマンション投資による資産形成と、リタイア後のリスク軽減に焦点を当てています。読者の皆様が最も関心を持つであろう「リタイア時点でのリスクの下げ方」について、具体的なデータと多角的な視点から解説しました。
具体的なデータ:
実際の投資実績に基づいたデータを示すことで、読者はより現実的に投資効果をイメージできます。
多角的な視点:
経済的、社会的、感情的な視点を加えることで、読者は多角的に情報を理解し、自身の状況に合わせた投資判断ができます。
この記事が、読者の皆様が中古ワンルームマンション投資を検討する上での一助ととなれば幸いです。
2025年04月10日